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CPU自体の消費電力は、Core2の登場によりPentiumDの半分程まで下がりました。
しかし、実は電源から見た電力供給は、そんなに変わっていません。
理由はCPUへ電力を供給する流れが、電源からマザーボードへ、マザーボードからVRM*1を経てCPUへとなっているからです。(電源[+12V]→M/B[+12V]→VRM[+12Vからコア電圧に変圧]→CPU)
つまり、マザーボード上のVRMでのDC/DC変換が存在し、これが、電源から見た供給電力の変化に大きく影響しているのです。
Pentium4の頃のVRMは、変換効率が80%〜85%と非常に優秀でしたが、Core2では60%〜65%にまで下がっています。
これは、Core2でのコア電圧消費が変動式になった為、安定して電圧供給できるVRMを作るのが非常に難しいためです。
これを解決するために、マザーボードのフェーズ*3数を増やして、CPUに安定した電力供給をするという方法が取られています。
それでも変換効率自体は”多少良くなる”程度で基本的には変わりません。変換効率はVRMの性能に依存するからです。
ただし、フェーズ数を増やすとCPUへ供給する電圧の安定化は図られます。
従って、Core2Duoは公称値でTDP*2(Thermal Design Power) 65Wとなっていますが、実際に電源から供給している電力はそれ以上になっているのです。
つまり、電源からの供給電力は単純に半分になったわけではありません。
最新のマザーボードの詳細にはフェーズ数が記載されています。
最小構成のPCシステムや、シンプルな使い方を想定したパソコンのマザーボードなら3フェーズでも十分に実用に耐えられますが、ハイエンドPCシステムやそれに近い構成のパソコンでは6〜8フェーズを採用したマザーボードの方が望ましいと言えます。
これは、フェーズ数が多いほどCPUへの電力供給が安定するためです。(最近では12フェーズというM/Bも登場しています。)
例えば、Core2Extreamを8フェイズ未満のM/Bで使用して3DMarkを動かしたら動かなかったという実例もあるのです。
Intel CPU 「Core2」でシステムを自作する場合の電源選択には、「Core2の消費電力の落とし穴」に注目しなければいけません。
安定したシステムを考えるなら、マザーボードのVRMフェーズ数を重要視し、確かな電力供給ができる電源の選択が重要になってきます。
「Core2」を使ったシステムでは、Pentium4の頃のように単純に供給量(W数)だけを見るのではなく、ハイエンドモデルのマザーボードと高品質電源が必要になってしまったのではないでしょうか。
▼スペックごとの電源選択の目安▼
| 構成 |
Aモデル |
Bモデル |
Cモデル |
| CPU |
Celeron |
Core 2 Duo |
Core 2 Duo |
| VGAカード |
オンボード |
オンボードまたは6pinコネクタを
必要としないVGAカード |
6pinコネクタを必要とする
VGAカード |
| HDD |
1台 |
1台〜4台 |
1台〜5台 |
| 光学ドライブ |
1台 |
1台 |
1台 |
| メモリー |
512KB |
1GB |
2GB |
| 電源 |
定格400W |
定格450W |
定格550W |
| 弊社推奨電源 |
TAO-ISO-P500L |
TAO-420MPVR |
TAO-530WMPVR
TAO-530P5RZ
TAO-580WMPV |
*1 VRM(voltage regulator module)とは、電圧レギュレータモジュールCPU用電源安定化回路のこと-Pentium Pro(インテルが1995年11月に発売した80x86アーキテクチャのCPU)から導入されたCPU用電源安定化回路。
*2 TDP(Thermal Design Power)とは、設計上想定されるマイクロプロセッサの最大放熱量。どの回路も休みなく働いている状態でどの程度の熱を発するかを表す、性能指標の一つ。
*3 この場合のフェーズ(Phase)とは、M/BからCPUへ電力供給するライン数の事を指す。
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